絶対軸馬研究会

雑誌『競馬王』で紹介された馬券理論『絶対軸馬』を研究するブログです。ブログのタイトルともなっている「絶対軸馬研究会」とは、考案者の米田氏の承認を受けて、絶対軸馬について研究しているチームです。日々の研究の成果、週末の注目馬、それ以外の競馬にまつわることなどを書いていきたいと思います。

有馬記念出走馬の備忘録

今週も引き続き、G1出走の各馬に関して絶対軸馬研究会で話したことを備忘録的に書いておこうと思います(米田さんの見解ではないのでご注意!)。検討の一助になれば幸いです。

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アドマイヤデウス
寒い時期の好走が目立ち、今秋は状態面も良さそう。15年の日経賞で記録した指数95は昨年の有馬記念でも勝てるレベルのもの。一発があってもおかしくありません。

アルバート
ステイヤーズSからのステップは、過去10年では09年のフォゲッタブルの4着が唯一の掲示板。昨年は出遅れ→外を回すロスの多い競馬で、そこからの上積みは期待できそうですが、馬券圏内までの突入はどうでしょうか。

キタサンブラック
文句無しの4歳総大将。秋3戦目というゆったりしたローテーションにも好感が持てます。ハナが理想でしょうが、控えても競馬が出来るタイプでコースも不問。崩れる要素はほとんど見当たりません。ただ、JC→有馬の連勝は10年前のディープインパクトまで遡り、簡単ではないことも事実です。

ゴールドアクター
前年の覇者。自在性があって中山は大得意。JCで伸びを欠いたのは自己最高の504キロという馬体重の影響もあったでしょう。崩れる要素は少なそうですが、中山得意、4歳で有馬記念制覇、5歳秋にオールカマー制覇というキャラが09年3番人気7着に沈んだマツリダゴッホを思い出させます。

サウンズオブアース
2勝馬ながらG1での2着が3回あり、能力はトップグループの一角にあります。能力は通用、詰めは甘い、中山はOK、騎手のファインプレーがある、5歳の衰え…総合すると、「消せないけれど軸にするほどでは」といったところでしょうか。

サトノダイヤモンド
春からクラシック戦線をしっかり戦ってきた菊花賞馬は、有馬記念でもほぼ好勝負をしています。秋3戦目というローテーションはいいですし、中山もこなせるので軸としての信頼度はかなり高そう。平坦コースの方がより末脚が切れる印象はあります。

サトノノブレス
過去10年、6歳以上の連対は08年のアドマイヤモナークのみ。データ的には厳しい数字です。しかし14年日経新春杯で指数96.2というメンバー1の指数を叩き出しており、近況からも大きく衰えた印象はありません。とにかく外国人騎手が怖いレースでもあり、一発の警戒はしておきたい存在。

サムソンズプライド
実績的に厳しそう。

シュヴァルグラン
やや出世は遅れましたが、ここにきて本格化して、4歳ナンバー2としてここに挑みます。距離延長は望むところで急坂コースも問題なく、チャンスは十分にあるでしょう。問題はジャスタウェイでも差し損ねた鞍上。後手に回ったら、追い込み届かずというシーンも想像できます。

デニムアンドルビー
屈腱炎による17ヶ月の休み明けを叩いての2戦目。復帰戦の金鯱賞で上がり最速マークはさすがです。一変とまでいくかは分かりませんが、上積みを加味すれば圏内突入があっても。

ヒットザターゲット
常に一発の魅力を秘めたクセ馬ですが、さすがに8歳となってやや翳りが窺えます。ラチ沿いを伸びるタイプなので、インベタが可能な枠を引いた場合の大穴候補といったところでしょうか。

マリアライト
牝馬は過去10年で5連対していますが、ダイワスカーレット2回、ブエナビスタ2回、ジェンティドンナですから、超名牝クラスばかり。マリアライトも宝塚記念勝ちのある名牝ではありますが、5歳という年齢を考慮すると馬券圏内は苦しいかもしれません。

マルターズアポジー
オール逃げ切りで3連勝。この馬の参戦が今年の有馬記念を面白くしているのは間違いありません。とはいえ、ハナを切っても直後にキタサンブラックが控える形では、楽な展開は望めないかもしれません。

ミッキークイーン
マリアライトのところで触れた通り、ここで勝負になるのは歴史的名牝クラス。現状では少し足りない印象です。ただ4歳秋というピークの時期である点はマリアライトよりもアドバンテージがありそう。能力的な底は見せておらず、一発の可能性は秘めています。

ムスカテール
この近況では。

ヤマカツエース
中山金杯以降、スランプに陥っていましたが、前走の金鯱賞で鮮やかな復活。いかにも一線級相手では一枚足りないように見える戦績ではありますが、中山重賞勝ち実績の馬が何度も穴を開けてきた歴史を考えると、人気薄なら一発を期待したくなります。