絶対軸馬研究会

雑誌『競馬王』で紹介された馬券理論『絶対軸馬』を研究するブログです。ブログのタイトルともなっている「絶対軸馬研究会」とは、考案者の米田氏の承認を受けて、絶対軸馬について研究しているチームです。日々の研究の成果、週末の注目馬、それ以外の競馬にまつわることなどを書いていきたいと思います。

実戦例で解説する絶対フォーカスの威力!

昨秋、米田幸憲さんの著書『絶対フォーカス』が発売になりました。絶対軸馬研究会も馬券やアイデアの提供をさせていただいたのですが、この本が私たちの周りではすこぶる評判なのです。馬券の買い方で悩んでいる人は本当に多いんですね。
私たちも当然、『絶対フォーカス』を活用しているのですが、新春早々から『絶対フォーカス』が効果を発揮しているので、馬券と合わせて紹介、解説したいと思います。

1月6日京都2R パターンA
200円的中の侮れぬ破壊力

1500円→15420円

f:id:zetsujikuken:20180110213043j:plain

このレースは4ニホンピロレスターと6ツーエムアリエスが「2頭パターン」に該当。ノータイムでパターンAを選択することになります。この買い方は、予算1500円の場合、馬連500円と3連複2頭軸流し200円×5となります。
結果は、2、3着。馬連は不的中でしたが、3連複77.1倍を200円仕留めることが出来ました。ポイントは「200円」というところです。このレースは16頭立てなので、2頭軸を組んで総流しをすると最低でも1400円必要になります。この時期のダートの未勝利戦ともなると、初ダートなど条件変更を仕掛けてくる馬も多く、万全を期そうすればするほど点数が増えていきがち。必然的に、1点当たりの金額は100円になります。
その点、この買い方であれば強制的に相手5頭に絞るので、200円買うことが出来ます。100円的中で払い戻し7710円と200円的中で払い戻し15420円では、印象が全く違います。かなり充実感のある金額になるのです。
もちろん、手広く押さえた穴馬が引っ掛かることもあるのでどちらが正しいとは一概には言えないのですが、体感的には相手5頭で決着することが断然多いように思います。真剣にヒモを検討した上で抜けた場合の後悔と、ダラダラと押さえた結果、予想通りの目なのに100円しか持っていない後悔とを天秤にかけたら、前者の方が納得感もあります。

1月6日京都12R パターンB
馬連がもたらす思わぬ配当

1500円→20760円

f:id:zetsujikuken:20180110213137j:plain

このレースは3ヒルノマゼランがKF3特注穴馬でした。絶好の内枠を引いたここは、軸として穴馬券を狙いにいくことに。京都Aコースで芝1200mともなれば、逃げ馬、内枠重視が絶対的セオリー。そのセオリーで浮上したのが1キャンディバローズと10ウインソワレです。もう1頭相手候補を絞り出してパターンCにすることも頭をよぎりましたが、自分の中での「相手として買いたい度」はこの2頭が断然上だったので、パターンBを選択したのです。馬場、展開を味方につけた場合、2着以上に激走する可能性が高いという判断もありました。
パターンBは予算1500円の場合、◎○の馬連を300円、◎▲の馬連を200円、そして3連複は◎○、◎▲から、それぞれ○▲も含めて5頭ずつ100円流す形になります。
結果は、相手候補10が逃げ切り軸馬3が2着。3着争いは二転三転する大接戦の末、14番人気の15キーナンバーが飛び込みました。馬連103.8倍を200円的中!3連複は相手を拾えず不的中だったものの、馬連だけで2万円を超える払い戻しが得られました。
このレース、3連複のみを選択していたらどうなっていたでしょうか? 予算1500円で収めるためには、1頭-2頭-9頭のフォーメーションになります。つまり、6頭は削れなければなりません。私は内枠中心に馬券を組み立てていたので、間違いなく15は削っていたでしょう。15を拾えれば14万馬券でしたが、痛恨のヒモ抜けを食らっていたに違いありません
こういう時に威力を発揮するのが総流しです。2700円費やして、3列目を総流しにしていれば14万馬券を手にすることができるわけですが、そもそも予算が1200円も増えていますし、全てのレースで総流しをしていたら確実に回収率にはマイナスに作用します。
荒れるレースを狙い撃ちできれば良いのですが、それが出来るならそもそも既に億万長者になっているはずです(笑)。そう考えると、運に任せた総流しよりも、ロジックで手にする馬連万馬券の方が尊いような気がしませんか?

絶対フォーカス 馬券で勝ち切る

絶対フォーカス 馬券で勝ち切る"コメダ式"買い目構築術 (競馬王馬券攻略本シリーズ)

 

 上記はともに上手くハマった例であるのは確かです。とはいえ、前者は馬連が外れていますし、後者は3連複を手にすることが出来ていません。つまりドンピシャだったわけではなく、言うなれば「押さえ」だけでこれだけの成果を上げられたわけで、これこそまさに『絶対フォーカス』の効用だと思うのです。