絶対軸馬研究会

雑誌『競馬王』で紹介された馬券理論『絶対軸馬』を研究するブログです。ブログのタイトルともなっている「絶対軸馬研究会」とは、考案者の米田氏の承認を受けて、絶対軸馬について研究しているチームです。日々の研究の成果、週末の注目馬、それ以外の競馬にまつわることなどを書いていきたいと思います。

コース別 本当に儲かる騎手大全 2017秋ー2018

昨年に引き続いて紹介させていただきます。
著者はデータ系の評論家としておなじみの伊吹雅也さん。この『コース別〜』のシリーズは『騎手大全』と『血統大全』があり、本日発売になったのは『騎手大全』の最新版です。

コース別 本当に儲かる騎手大全 2017秋~2018 (競馬王馬券攻略本シリーズ)

コース別 本当に儲かる騎手大全 2017秋~2018 (競馬王馬券攻略本シリーズ)

 

この本が「使いやすいな〜」と感じるのは、コースごとに騎手の好走率と回収率が偏差値化されている点。客観的な視点で、「この騎手は平均よりも好走しているんだな」「この騎手は平均よりも人気薄を走らせているんだな」というのが一目で分かるからです。

よく騎手の乗り方に対して、レース後に不満をぶつける声を聞きます。「持続力が武器なのに脚をためて」とか「怖がりの馬でハナを叩く姿勢も見せずに包まれた」みたいな。特にラップタイムで予想をしている人はそうなりがちな印象があります。
でも、それって不毛な気もするんですよね。「騎手が思い通りに乗ってくれるはずだ!」というのは勝手な思い込みに過ぎないですし、騎手側にも外野からは分からない様々な事情が重なって、その乗り方になったのだと思うので。
そんなことで不満をためるぐらいなら、「阪神芝2400mの●●騎手は好走率偏差値が高いから押さえておこう」ぐらいのスタンスがちょうど良いのではないでしょうか。
西田騎手が直線1000mで強いのは脚の使い方にコツがあるからで、コースと騎手の成績には確実に相関性はあります。それを熱くならない程度に、しかし、しっかり馬券に落とし込むためのツールが、この『コース別 本当に儲かる騎手大全』なのだと思います。