絶対軸馬研究会には一口馬主愛好家が何人かいます。複数クラブを掛け持ちする者、浮気することなく一クラブで出資を続ける者など、考え方は様々なですが、それぞれ楽しんでいるよう。
そんなメンバーと話をしているなかで初めて知ったことがあります。それは、一律に見えるお金の取り扱いが、意外にもクラブごとに差がある、ということでした。一口馬主ファンにとっては当たり前のことかもしれませんが、門外漢にとっては結構、衝撃を受ける事実でした。
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一口馬主の月会費
会費:1000円(+税)〜3000円(+税)
一般的には3000円(+税)のようです。所属馬の近況報告や口取りの引率などの人件費がメインで、レーシングマネージャーにかかる費用と考えれば理解しやすいでしょうか。1000円(+税)のノルマンディーオーナーズクラブは、紙の会報を無くしたり、無駄に豪華な募集馬パンフレットを廃止するなどして、この値段を実現しているとか。そのためでしょうか、周りにも2つめ3つめのクラブにノルマンディーを選ぶ人は多い印象。会費は3000円するのに、所属頭数は少なく、紙の会報も無ければパンフレットも質素でサイトのコンテンツは不完全…なんてクラブもあるみたいですが、まずは会費を下げることが会員増には不可欠だと思うんですよね。
一口馬主の営業手数料
営業手数料:3%〜5%
「馬主は賞金の80%をもらえる」とざっくり考えていましたが、話を聞いてみると、そこからいろいろと引かれて実際に分配されるのは60〜70%といったところだそうです。その引かれるお金の一つが営業手数料。クラブ運営に対する報酬のようなものですね。これも各クラブ一律ではなく、3%、5%、通常は3%で優勝時は5%など、いくつかバリエーションがあるようです。入会時には気にしない項目ですが、ずっとかかる費用だけに2%の差は大きいですよね。サービスが2%の分だけ優れているとも思えませんし。
一口馬主の精算時期
精算の時期:月次、年次、引退時
賞金などが振り込まれるタイミングも、各クラブ一律ではないようです。例えば振り込み額が10000円を超えるまでプールされたり、特別出走手当はプールして引退時に一括で精算するところもあれば、少額でも月次で分配してくれるところもあるそうです。最終的にもらえるならどっちでもいい、とも思いますが、特別出走手当の分でも振り込みがあれば馬主の実感が湧きますし、途中で辞めたくなる可能性もあることを考えれば、月次分配の方が親切かなぁとは思います。
もちろん大前提は馬が走ること、そして使われ方に納得が出来ることでしょうね。そうであれば会費が高かろうが営業手数料が高かろうが不満は出ないはず。もちろん大手は大手で「買いたい馬が買えない」というストレスもあるようなので、一概には言えませんが。ちょっと一口クラブに興味が湧いたので、また機会があれば調べてみたいと思います。